ospt’s diary

研究者×理学療法士×スポーツ

研究(計画・分析・論文化)にあたってエビデンステーブルを作成しておいた方がよい4つの理由

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エビデンステーブルは、通常システマティックレビューのような研究の一環として作成されるものです。
 
ですが、研究者個人でエビデンステーブルを作成しておくと、自身の研究計画や論文作成時にとても役立ちます。
 
作成を勧める理由は下記の4つです。
1.研究テーマの情報が一覧できる
2.論文ごとの詳細な研究手法や結果を比較しやすい
3.引用する時に一瞬で情報を引き出せる
4.自信になる
 
1.研究テーマの情報が一覧できる
自分の研究テーマに関するエビデンステーブルを作成して、新しい研究成果が出る度にアップデートしていけば、そのテーマに関する情報を一覧することができます。
 
2.論文ごとの詳細な研究手法や結果を比較しやすい
類似した研究テーマでも、フォローアップ期間やサンプルの属性、計測方法などが若干異なります。エビデンステーブルでそれらをまとめておくと、簡単に比較することができます。
研究結果の違いを考察するときに役立ちます。
 
3.引用する時に一瞬で情報を引き出せる
先行研究を引用したい時に、「あの文献どこにいったっけ・・」みたいなことになりますいです。文献管理ソフトで文献をリスト化していても、詳細がわからなければまた中身を確認するなどの手間が増えます。
その時にはエビデンステーブルを確認することで、引用したい部分をすぐに見つけることができます。
 
4.自信になる
これは結構重要です。正確な文献リサーチで該当した論文をまとめておくことは、その分野の情報を網羅することにつながります。私自身も、リジェクトや難しいリビジョンでくじけそうな時に自分が作ったエビデンステーブルを見ると息を吹き返すことができます。
 
どうやって作るのか?→テーマによってバリエーションがあって良いと思います(個人用の場合)。
発表年、著者、雑誌、研究デザイン、サンプルの属性、サンプルサイズ、調査項目、分析方法、アウトカム、まとめやメモなどのセルを作っておいて、あとは1つずつ埋める作業になります。
私はこんな感じで作っています(ちょっと粗くしています)。

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自分の場合はこんな感じ!
作る作業自体は時間がかかるのですが、一度作ってしまえば研究活動に重宝できます。是非!